京橋のとある地蔵前で出会ったおばさんの事

ウーバーイーツの配達で訪れた、京橋にあるあるアパート。

夜中の注文で、おそらくお客様は寝落ちされていたのか、なかなか出てこられない。屋外でジッと待っていると、こちらに向かってくる自転車に乗ったおばさんの姿が見える。

フラフラとしながら、古畑任三郎の登場シーンのように近づいてくる。
前かごに乗せた小さなラジカセから、中島みゆきの「時代」が流れている。

完璧な登場の仕方にただただ驚いていたら、お地蔵さんの前に自転車を止めて、お祈りを始めた。

 

「あ、邪魔してますよね」と声をかえると「ええよ!全然大丈夫」と返してくれたので、良い人っぽいなと一安心。

したのもつかの間。

「私、こうやってお祈りすると気持ちが落ち着くねん。浄化されると言うか…」と話し始める。

「あ、そうなんですか」と返すと、そこから怒涛の一人しゃべり。怒涛の全方位型の悪口。

まず宗教を斬る。
ありとあらゆる宗教の悪口が始まる。正直、何を言っているのかわからない。

「火事になる」とか「安倍さんもな」とかは聞き取れるけど、他は何について悪口を言っているのかよくわからないけど、○○教もなとかところどころ聞こえるので宗教の悪口だということはわかる。

 

続けて政治を斬る。

「このマンホール、1つ70万円。絵柄を入れてるから高いんやで。あほやろ」
「石川県の震災にお金使えばええのに、万博に使ってばかり。トイレに2億円やで」

とかとか。これはわりかし何を言っているのかわかるけど、夜中の細い路地の民家が集まるエリアで、まあまあの大声で自公政権、維新の悪口を言うおばさん。相槌を打つことで共犯になりそうで怖い。

 

そうこう5分ぐらい、おばさんの独壇場の演説っぽいのが続いたかと思うと、ようやく話も尽きたらしい。

「な~、ほんまにな」と会話のガス欠を示すかのような、会話ネタを検索中であることを示すようなフレーズが出始めたので、多分演説は終わりだろうな…と思っていると…

「ほんま、お兄ちゃんの言う通りやで」

ちょっと待って!俺なんも言ってへんで!!
ふんふん、あーなるほど、そうなんですねと相槌しか打ってない!!

「ほなな。ええ話ありがとうな」と去っていくおばさん。

まじか!俺が政治と宗教の悪口を率先して話したみたいな終わり方しおったやん!!

てか。

あんた、全然浄化されてへんやん!

 

そんな事を思ったけど、誰かに愚痴れるわけでもなし。
なのでメモとストレス発散として書き残しておこうと思う。

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