大相撲大阪場所が始まり、お相撲さんの部屋に配達した時のことを思い出した

地域

3月になると、大阪はにわかに大阪場所の雰囲気が漂い始める。

何がない瞬間にふとお相撲さんが入り込んでくる。
信号待ちをしていても、対面でお相撲さんが同じように信号待ちをしていたりする。「わ、でっか」とそのたびに思うけど、そういう感覚は大阪に住む人間の3月の感覚なんだと思う。

 

フードデリバリーの配達員をしていると、そのお相撲さんの部屋?にお届けすることがないわけではない。

ある部屋はお寺が宿舎になっているみたいなので、宿舎にお届けすることもある。
ある部屋は某ビルの最上階が寄宿舎になっていたりする。

そういう所にお届けするのも醍醐味の1つ。

 

そこでふと思い出すのが、昨年の配達。某部屋にお届けしたのだけど、届けたのがタコライス二人前。でも、すっごく小さい。すっごく小さいのにお会計は合計4,000円ぐらい。

お店から商品を受け取った段階ではそのお届け先がお相撲さんの部屋だとは知らないので、「小さいのにたっかいな・・・お客さん金持ちなんかな」ぐらいにしか思ってなかった。

到着してみて、お届け先がお相撲さんの部屋だと知り「絶対足りんやろ…」と思いつつもお届け。お会計をして立ち去ろうとしたときに「兄ちゃん、ちょっと待って!!」と呼び止められる。

 

何も悪い事はしてないが、なんとなく察しはつく。あまりにも少ないから驚いたんだろうな…と。

案の定「これで終わり?これだけ?」と。

「はい、そうです…」と答えると、「ふーん・・・そっか。まあいいわ。ありがとう」と納得しない感じでしぶしぶというニュアンスがビンビンに伝わってくる。

悪い事はしてないけど、悪い事をしたかのような罪悪感、後味の悪さを感じ、自然と早足でその場から去ろうとしている自分が居た。

 

バイクにまたがり、キーを挿したぐらいで「ちょっと待った!!」と、さっきのお相撲さんとは違う野太い声での呼び止めが聞こえたような気がしたけど、聞いてないフリをしてスロットルを回して立ち去った。

思いえば、やり取りをしたのは番付が下のほうの若手かな?そして、改めて呼び止めたのが上の番付の人なのかな?とか思ったり。

まあ、あんな量であの値段なら呼び止めたくもなるよね。

自分は何も悪くはないが、なぜかうしろめたさのようなものがある。

 

そのうしろめたさは何だろう…

考えてみても、やっぱり理不尽な価格設定のタコライスに自分が釈然としていないのが大きい。

手のひらサイズぐらいのタコライスなのに、1つ2,000円ぐらいの価格設定という理不尽。

ほか弁ののり弁当ぐらい、いや、それよりも小さいぐらいで2,000円。そんなものが2つ届いても一般人でも腹は満たされない。お相撲さんならなおさらだろう。

写真では量まで伝わりにくいとしても、価格に応じた量ってものがあると思うが、そのあたりの感覚がバグってる店なんだろうな…とか思ったり。

 

こういう商売をする店はとっとと潰れたらええねんって内心では思うけど、こういうお店ってゴーストレストラン、いわゆる架空のお店。アプリの中にしか存在しない。

評判が悪くばれば名前変えれば済んでしまう。実店舗があるわけじゃないから、内装費はかからないし、Googleマップにレビューが残るわけでもない。だからお店側はわりかし好き勝手な名前を付けるし、料理にこだわりがあるようには見えない。

そういう悪質なゴーストレストランってほんとフードデリバリーの闇というか癌よな…と思いつつも、配達員としては何もできることはないし、依頼があったらヘコヘコ配達するので見てみないフリをするしかないんだけどね…

 

そんなことを去年の今頃体験したよな…ってことをふと思い出した。

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