漫画家の鳥山明さん死去でドラゴンボール連載現役世代として思う事

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鳥山明さん死去

「DRAGON BALL」や「Dr.スランプ」など、魅力的なキャラクターが登場する世界的な人気作品を次々に生み出した漫画家の鳥山明さんが今月1日、急性硬膜下血腫のため亡くなりました。68歳でした。

【追悼の声】漫画家 鳥山明さん死去 68歳 「DRAGON BALL」など | NHK
【NHK】「DRAGON BALL」や「Dr.スランプ」など、魅力的なキャラクターが登場する世界的な人気作品を次々に生み出した漫画…

思う事

驚いたな…。

ここ数年、ずっと定期的に驚くようなニュースばかりを目にしているので、驚きに慣れてしまってやいないか?と自分でも思っていたけど、全然普通に驚いた。

スマホでツイッターを見ている時に「鳥山明さんが亡くなった」というニュースが飛び込んできて、まずは目を疑った。老眼で読み間違えたのか?と。

他のツイートでも同様のニュースが流れ始めていたので、マジか…という落胆に近い感覚と、想定外想像外すぎて受け入れるためのラグのようなものが自分の中に発生した感覚だった。

 

すぐに有名人の方々の驚きと追悼のコメントが溢れ、それは日本国内だけじゃなくて海外からも届いていて、起きた出来事の大きさを物語っていた。

 

思えば、幼少期。小学生時代の自分にとってジャンプはまさに聖書のような存在だった。

当時のジャンプにはドラゴンボールをはじめ、北斗の拳、キン肉マン、聖闘士星矢、男塾、ジョジョ…と現在でもファンを獲得し続けているような綺羅星のような連載がてんこ盛りになっていた。

その中でもドラゴンボールは別格だった。はやく続きを、はやく続きを…って思いから、土曜日にジャンプが発売される店をチェックして買いに行ってもいた。

時にはそれが自転車で30分かかる距離であっても、平気で自転車を飛ばして買いにいったり、立ち読みしたりしていた。

当然、毎週のジャンプは何度も読み返すのでボロボロになっていた。

 

そんな当時のドラゴンボールで自分が一番印象的だったのがピッコロ大魔王戦。

圧倒的に強いピッコロ大魔王と対戦し、最後の最後の渾身の一撃を決めて、ピッコロ大魔王の体のど真ん中に風穴を空けたあのシーン。

見開きで、「ドン!」と貫通する悟空とそれを止めようとして手を前に出してクロスさせているピッコロ大魔王を横から見ているかのような構図のコマ。

あれを見たときに「よし!!」と声を出したのを今でも覚えている。

漫画の中なのに、ちゃんと登場人物が生きていて、本当の戦いがそこで繰り広げられているような、そんな感覚で漫画の世界に没頭できた初めての作品だったかもしれない。

 

そして、自分たちの世代と言えばドラゴンクエストシリーズは切っても切り離せない。

自分はどちらかといえばファイナルファンタジー派だったのでドラゴンクエストに没頭したとまでは言いにくいところがあるが、それでも3まではドはまりしていた。

キャラデザインが鳥山明先生で、らしさ全開のキャラがたくさんいた。

本来グロテスクで気持ち悪さが個性のようなキャラクターが、鳥山先生のアイデアでキャッチーでかわいいキャラに生まれ変わっていて、反面、メカニカルなキャラは存分にメカニカル。

キラーマシンが敵として出てきたときに、「ヤバいやつ出た」って瞬時に直感的に思わせる異様さがあった。てんこ盛りでヤバさを演出しているわけじゃないけど、シンプルに殺戮のみを目的としたらそういう形になるよねという説得力のある見た目。

子供にそれがちゃんと伝わっているのだから、無駄をそいで必要なエッセンスだけ残す、ジョブスにも通ずる天才の仕事だと思う。

 

大人になった今も、結局身近なところにドラゴンボールは未だに存在している。

ゲームの世界はもちろん、漫画も続編が描かれているし、アニメもある。映画もちょくちょく出る。結局、ドラゴンボールは一度も終わってないんじゃないか?と思えてくるぐらいに浸透している。

ドラクエもそう。開発ペースは速くはなくても、それでも12まで来ていて現在進行形。

鳥山明の世界は未だに継続中だったんだろうな…と思うと、それが急に終止符を打たれたような出来事に脱力感しかない。

 

鳥山明先生はアラレちゃんが主役ではなくて、博士を主役とした漫画を描きたかったのだそう。

でも、当時の編集のマシリトこと鳥嶋氏がアラレちゃんを推し、読み切りで発表して人気ランキングで3位に入ったらアラレちゃん、入らなかったら博士が主役。というマシリトの提案する賭けに乗った結果、アラレちゃんが主役になったのだそう。

(3位に入るぐらいに面白いと言う確信があったから鳥嶋氏はその賭けを提案したらしいし、デビュー前でプロの作家さんたちの中に混じって3位に入る実力の持ち主ってのがどちらも怪物じみてて面白い)

鳥山先生の、博士が色々な機械を発明して子供が遊ぶという作品を書きたかったというのは、鳥山先生のメカへのこだわりを見るにつれ、納得できる。

その夢を漫画という作品の中で叶えることはできなかったけど、先生の作り出した作品を子供たちが楽しんでいるこの現実世界がまさに鳥山先生の書きたかった世界になっているんじゃないだろうか?

遠回りで違う方法になってしまっているけど、もっと大きな形で夢は叶っているんじゃないかな?なんてことを思う。

 

でも、早いよな。ほんと、早い。

もっともっと作品を書いてくれ!とは思わないまでも、もっともっとこの世界を見ていってほしかったなとは思う。

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