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暗記術本「ずるい暗記術」の要約・感想

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自分はなんで勉強を真面目にしてこなったんだ・・・

そう過去の自分の行いに悔いている日々が続いていますが、悔いているだけでは現実は何も変わりませんから、何か行動を起こそうと思い、日々少しずつ勉強をしています。

ただ、なにせ勉強をしてこなかった身でもありますから、やり方がわからない、このままで本当に実力は付くのか・・・という不安がよぎると、それ以上先に進める意欲が折れそうになるといった、ドラゴン桜の序盤のような現実に何度も直面しています。

 

そんな自分の勉強のやり方を少しでも改善したいと思い勉強に関する良本は無いかと探してみたところ「ずるい暗記術」という、僕の欲望にズバリとささる本がありましたので、さっそく手に取り、その中で書かれているノウハウを試してみました。

効果のほどは…今のところ十分にある!と言えるかもしれません。

年を取って記憶力が低下しているので暗記モノは大苦戦を強いられますが、それでも効果は実感しています。

 

そんな「ずるい暗記術」の概要やポイント、そして、それをどのように実践して、何をどう感じたのかをまとめてみました。

勉強の効率を上げて、試験に合格したい、人生を変えたいと思われている方は一読いただければ嬉しく思います。

ずるい暗記術について

概要

放送年月日 2015年9月18日
著者 佐藤大和

著者 佐藤大和について

レイ法律事務所代表弁護士(東京弁護士会所属)

1983年生まれ。宮城県石巻市出身。高卒貧乏一家の長男として生まれる。小5まで九九を覚えられず、高校での模試はダントツのビリ。偏差値30の落ちこぼれヤンキーが、ニ浪して三重大学人文学部に入学。

大学生になってから勉強に目覚め、数か月という短期間の独学で、当時難関だった立命館法科大学院既修試験(2年コース)に合格。2009年大学院卒業後、同年の司法試験に一回目で合格(民事系科目は上位5%以内で合格)。 2011年、弁護士となり、大手弁護士事務所を経て、2014年4月、レイ法律事務所を設立。

TBS「あさチャン! 」のコメンテーター、フジテレビ「リーガルハイ」「ゴーストライター」など一部監修・出演のほか、地方局(仙台、静岡、長野、福島)のレギュラー出演など、数多くのメディアに登場し、マルチ弁護士として活躍中。

本の内容

今までの勉強法を捨てた瞬間から人生は劇的に変わる!「理解」はいらない!「ノート」もいらない!ラクして覚えられる裏ワザが満載!資格試験、英語、大学受験、入社試験ほかで効果絶大!

一般的な暗記術4つ

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何かを覚える時。
一般的には次のような手法が効果的であるとされています。

何度も繰り返す(復習する)

一度きりで覚えようとするのではなく、何度も何度も復習することで記憶の密度を高めていくのがコツだとされています。

暗記においてはこれを強く推奨する意見が多くあります。

一度のインプットで覚えきることは難しい上に、人間の脳は時間と共にそれを忘れていくという性質を持っています。一度のインプットでは時間と共に記憶に残っている知識はごくわずかなのです。

そこで重要になるのが何度もインプットするということです。

何度も何度も同じ情報、同じ知識をインプットすることで、脳に残る記憶が増えて、結果、密度の濃い暗記が実現できています。

勉強する時間を工夫する

勉強する時間を工夫することも暗記を高めるためには非常に重要とされています。

考えたり、アウトプットするのは脳がリフレッシュしている午前、特に起床後が理想的とされていますが、暗記に関しては、就寝前が一番良いとされています。

脳は就寝中に記憶を整理するためで、就寝前にインプットされた情報を重要視するためです。

関連付ける

膨大な量を一気に暗記するときには、それらすべてを関連付けて覚えるほうが暗記効率はよくなるとされています。

例えば、世界史と日本史を個別に暗記していくよりも、地球規模の動きとして関連付けて覚えていくことで、大きな流れの中で物事を理解でき、暗記しやすくなります。

また、元素記号などのような素朴な暗記モノに関しては歌にしてみて覚えたり、記号が何かに似ていると関連付けてみたりすることで、効率よく覚えられるようになるともされています。

アウトプットする

覚えたことをアウトプットすることも暗記を大きく手助けするとされています。

暗記するというのは、インプットすることが大切なのではなくて、覚えたことを直ぐに正しく思い出せることが大切です。つまり、アウトプットが正確にスピーディーにできてこそ意味があります。

そこで、覚えたことをノートに書き出したり、誰かに説明したり、アウトプットしてみることも暗記を高める効果があるとされています。

ずるい暗記術の要点

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ずるい暗記術は、従来の暗記術とまったく別モノということではありません。

次のような、従来の暗記術を更に尖らせて効率化を徹底したものであるというのが僕の印象です。

答えを”先に”覚える

ずるい暗記術の肝は”答えだけを先に覚えてしまう”ということにあります。

え!?と思われるかもしれませんが、この本で推奨されているのは、答えをひたすら覚えてしまうという方法で、著者はその暗記術を活かして司法試験にも合格されています。

順序を逆転。理解も納得も不要!

答えを先に覚えてしまう。

その後、問題を見て理解し、参考書を見て納得するという流れで学んでいくのが”暗記”の正しいやり方であると言う考え方です。

とにかく暗記で重要なのは”答えを覚えておく”ことであって、納得しているのか否かに重点は置いていません。

実際に試験で問われているのは”暗記しているのか否か”であって、”どれだけ納得しているのか”、”どれだけ理解しているのか”については問われていませんので、納得や理解は後回しにすることが暗記ものの攻略の肝なのだという考え方です。

とにかく繰り返しのインプットとアウトプット

記憶をするための手法には裏技も何もありません。

脳科学的に効果的な暗記手法、エリートたちがどのような勉強方法で暗記物を攻略してきたのかは明らかになっていますので、それらの良いところどりをして、効果的な暗記を実現していくことに重きを置かれています。

では何をするのか…というと、繰り返しのインプットとアウトプットです。

ひたすらそれを何度も何度もインプットする。
それをアウトプットする。またインプットする。この繰り返しです。

理解や納得は後回しで、ひたすら答えを脳内に焼き付け、記憶に残し続けます。

やるべきことはたったこれだけなのです。

効果的な時間配分を意識する

暗記を効果的に進めるためには、時間配分が非常に重要です。

著者曰く、例えば1日4時間暗記に費やすというやり方は暗記に関しては大きな間違いであるとしています。

何度も何度も同じインプットを脳に与えることと、脳がそのインプットを整理するための睡眠が暗記には重要なので、1日4時間よりも1日1時間×4日に分ける時間配分のほうが暗記効率は遥かに良くなりますすので、1日に集中投下する勉強法はダメだとされています。

暗記は繰り返しと時間配分がカギを握っていますので、正しい時間配分をマスターすることも暗記には重要なのです。

そのあたりの詳しいことは「ずるい暗記術―――偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法」をご覧ください。

ずるい暗記術の内容を実践してみる

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この「ずるい暗記術」で書かれているメソッドが本当に効果的なのかどうかを自分自身でも確かめてみたいと思い、さっそく実践してみることにしました。

そこで次のようなルール設定をしてみて実践して見ました。

この「ずるい暗記術」の内容を覚えてみる

まずはこの本の内容を暗記することからスタートしてみることにしました。

暗記術について書かれている本の内容に従って内容を暗記できればメソッドの効果の証明になりますし、暗記術に関する知識を自身の中にストック出来ますし、その暗記術をこれからの人生に役立てることができれば、一石二鳥どころか一石三鳥ですからね。

そこで、次のようなことを自分に課してみました。

1日1回30分、通読する

1日1回、30分を目安に本の内容を通読します。

一文字一文字を追うように丁寧に読む精読と違い、パラパラとページをめくる感じで本の内容を眺めるように進めていく読み方で読んでみます。(この読み方を本の中でも推奨されています)

理解や納得を得るために読むのなら精読をするに限りますが、目的は内容の暗記です。

しかも、骨子の部分、要点部分だけを暗記することが目的ですので通読レベルの読み方でOKのはずです。

3日連続通読する

1回のインプットだけでは時間と共にインプット内容は忘れていくのが人間です。
繰り返しのインプットを経て、脳に記憶として定着していきます。

そこで、1日1回の通読を3日連続繰り返してみる。

たったこれだけでどれだけ内容を把握できるのかを試してみます。

このブログ記事を書く

インプットした事はアウトプットしてこそ意味も価値もあります。
アウトプットできない事は覚えてないことと同じです。

そこで、1日1回の通読を3日連続で実践し、合計3回の通読によって得た知識だけを頼りにこのブログ記事を書くというアウトプットを課してみました。

つまり、僕は本を3回目を通してだけのレベルの知識でこのブログ記事を書いています。

ずるい暗記術の実践してわかったこと

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この「ずるい暗記術」のメソッドを実践してみて思う事は、70%から80%ぐらいのレベルの暗記なら十分に可能なんじゃないかな?という実感があります。

何をもって100%とするのか…がポイントではありますが、本の要点をシッカリと伝えきることを100%とするなら、繰り返し読むことで、何も見ずに80%程度の説明ができるようにはなります。

事実、この記事は本を一切見ていません。

暗記している内容だけで書いていますが、多分、どのような手法のメソッドなのかは十分すぎるぐらいに伝わっていると思います。そのレベルの成果は安定して出せるメソッドだということです。

読むたびに記憶の濃度が濃くなる

繰り返し繰り返し読むことで、その本の内容を覚えている量が確実に増えていくのを実感できます。

一度読めば本の内容のおおよその輪郭は覚えているのですが、細かい部分は認識しきれていないようです。2回目の通読で、あれ?と気づく箇所が出てきます。

3回目もやはり「あれ?こんな事が書いてあったっけ?」という気づきがあります。

1回目の通読で得た本の内容の輪郭の中身が埋まっていくイメージです。

アウトプット前提で読むと覚えやすい

読んだことをブログ記事としてどう書くか。

そんな事を考えながら読んでいましたので、自然とアウトプットを意識しながら本を読んでいました。これがかなり良かったように感じます。

頭のどこかで本の内容で拾うべきポイントはどこなのかを意識しながら読んでいて、その意識のお陰で、インプットと同時に内容を整理している自分が居ました。

そのお陰で、非常にスムーズにこの記事を書けています。

スキル系には使えない

あくまで暗記術です。
暗記するためのスキルですから、当然のことながら鍛錬が必要なものには使えないように感じます。

水泳の泳ぎ方を覚えたところで、急に泳げるようになるわけではないのと同じです。
身体に覚えさせるスキル系の鍛錬は地道に続けなければいけないと思います。

とはいえ、暗記が全く不要ということもないはずです。

要点を覚えたり、手順を覚えたりして、それを体で再現するのがスキルです。
暗記スキルを高めておくことは、スキル系の向上にむしろ大きく寄与しています。

そんなわけで

暗記するための方法論として、「ずるい暗記法」で書かれている内容はとても有効であるというのが僕なりの結論です。

懸念点を挙げると、1カ月後、3カ月後にどの程度、本の内容が記憶に残っているのか、です。

個人的にはここまでスラスラと記事にできるレベルで書けているのなら、3カ月後でもちゃんと覚えているだろうな…とは思いますが、こればかりは実際に時間が経過してから判断しなくちゃいけないと思いますので、後日検証してみたいと思います。

 

また、余談ではありますが・・・。

実は僕自身も遠い昔にこの手法で測量士補という国家資格をほぼ無勉で合格したことがあります。

 

当時就職した測量会社では、測量士補を持っていると月の給料が上乗せされるという決まりがありました。
でも、そこで働いている人が何年トライしても合格できていませんでした。

先輩の事例を聞いて「何年も勉強していて、実地で経験も積んでいるのにダメなのか・・・」と思いつつも、新入りだから不合格で当たり前、合格すればもうけもん!って思い、受けてみることにしました。

でも、勉強らしい勉強は何もせずに試験日1週間前まで手付かずでいました。

さて…どうしたモノか…と思い、過去問だけをやろう!と決めて過去問をやりました。
でも何がなにやら理解できないから合格点には程遠い。

そこで実践したのが、過去5年の過去問の中から、絶対に出ている問題と何度か出ている問題に絞って、その”答えを暗記する”ということを実践したのです。

要するに合格点を上回ればいいんだ!と割り切ったんです。
そして、保険として、過去の問題はマークシート何番の答えが多いのかの統計も取りました。

統計を取った結果3番が多かったので、分からない問題は全部3番にしよう。
何割かはそれで正解のはずだから。

そうやって臨んだテストの結果、一発合格です。
当時の職場の人たちが全員面食らってました。

合格率20%ほどの国家試験を、ゼロ知識に近いやつが一発合格してしまった。
何年も勉強してきている自分たちはいったい…って感じで。

 

で、何をどうやったのかを全部みんなに伝えました。

「ずるい」とか「それでは有資格者の意味はない」といろいろと言われましたが、それでも合格は合格ですし、知識が追い付いてないことは当の本人が一番わかっています。

ただ、目的は試験に受かる事ですし、知識のない人間がそれを実現するにはそのやり方しかなかっただけです。

 

逆に言えば、知識がなかったから良かったんです。
変に知識があるとできなかった発想だと思います。

そういう意味では、僕もこの「ずるい暗記術」のメソッドを過去に実践済みなのです。

 

そういった違う角度からも、このずるい暗記術で書かれている内容は十分に効果があるものであると言えます。

 

試験に合格したい、仕事で良い成績を残したいなど、暗記することで人生が良くなる予感がしている方は一度手に取って読んでみることをオススメしますし、実践して見ることもオススメします。

 

ずるい暗記術

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