フードデリバリー配達員の読書ブログ

フードデリバリー配達員が仕事の合間に読んだ本のこと

急成長する社員になれる本「数値化の鬼」の要約・感想

できない社員

そんな評価をうけたい人はいないと思います。

もちろん僕も”できない”なんて評価を受けたくはありませんが、少し考え方が変わりました。

僕はできない人間側です。数値化の鬼」を読んでそう思ったのです。

これは決して卑屈になっているとかではなくて、書かれている内容をサッとなぞる程度でやってみただけで、そう確信したのです。

自分はできない側に居るし、そちら側に居ることすらも気づけなかった事も分かった・・・と。 そこにはそれぐらいに明確な違いがあるからです。

 

その明確な違いとはなにか。 それは”数値化”です。

数値化の鬼」によりますと、数値化を習慣にして、数値で考えて行動できる人が仕事ができる人です。

事実、数値化を取り入れた社員や会社が急成長する例は珍しくないそうです。

 

つまり、数値化をする事を当たり前にして、数値で行動できるようになれば、”できる社員”になることは決して難しくありません。

できる社員になりたいと願うなら、早くマスターして取り掛かったもの勝ちでもあります。

なぜ伸び悩む社員が出てくるのか

そもそもとして、なぜ”数値化ができてない社員”ができない社員になっていくのか。

それには次のような特徴や理由があります。

直感に頼りすぎる

センスや直感と言った言葉を好み、そのようなものを武器にするのが仕事だと思っているタイプは伸び悩み、できない社員かする傾向にあるようです。

センスや直感が不要という意味ではありません。 論理だてて考えて行動できてこそ、センスや直感が活きてくるからです。

 

まずは現場の中で得られる数字をつぶさに観察して、その背景にある理論や構造を理解する。 目的に近づけるためには、それらの数値をどの程度変化させればいいのかを考えて実践する。

これが成績を確実に残せる社員が共通して実践していることです。

 

その上でひらめきによって思考をジャンプさせることで思わぬ成果が得られることがあります。 ここで初めてセンスや直感の出番です。

天才は1%のひらめきと言うように、100のうちの99%は努力によって生み出されます。 つまりそれは数値からわかる構造や論理を理解して、そこに対してどのように影響を与えるのかをたゆまなく実践することによって得られます。

やっていると思っている

「やっている」と本人も思っているし、周りから見てもやっているように感じるが、イマイチ伸びない。

そんな社員の行動を見ると、本人も周囲もやっていると思っていただけで実は行動量が圧倒的に少ないことが原因だったということも少なくないそうです。

 

雰囲気でやっている感を出しているのでやっていると錯覚したいただけで、数値でちゃんと測定すれば人よりも行動していない。だから、成果がついてこないという至って初歩的なつまづきがあることが原因になっているケースが多くあるそうです。

つまり、行動量を数値化していないので、それが見えてこなかった。

だから改善せずにいたのでイマイチ伸び悩んでいると言えます。

抽象的な言葉が好き・弱い

「XX力」のような抽象的な言葉を多用したり支えにする傾向があるというのも伸びなやむ社員の特徴と言えるようです。

 

例えば”営業力”。

営業”力”というものが存在していて、それの強い弱いがあるのだという考え方で停止している社員は伸び悩む傾向にあるようです。

営業力があると一口にいっても、分解していくとその強みの根拠は数値化できる要素であることがほとんどです。

アポイント数が多いであったり、成約率が高いであったり、紹介数が多いであったり、何らかの数値的根拠があります。

しかし営業”力”なんてフワッとした言葉で思考を止めているとそういう細かい要素が見えず、才能などの個人差による差が結果になっているんだ…という誤解につながりかねません。

 

数値にして考えるという癖があると”xx力”という言葉で納得するような事はなくなり、どの回数がどの程度あればその成績になれるのかを理解して自身に反映しようとし、結果としてできる社員になるという至って地味で当たり前のプロセスをたどっているだけだったりします。

数値化することで変わること

できない社員とできる社員を分かつのは”数値化”しているのかどうか、です。

あなたも今この瞬間から数値化して分析して考える癖を身に付けるだけで、確実に次のような成長が期待できます。

伝わるコミュニケーションができるようになる

数値化し、数字で考える癖がつき、数字を含めて伝えることができるようになると伝わりやすさやわかりやすさがグンと高まります。

 

例えば上司に提言する際に・・・

  • 「みんなでもっと気合を入れて頑張れば、売上が伸びると思います」
  • 「自社の顧客は30代の女性が約40%とダントツで多いです。30代の女性へのアプローチ回数を増やしましょう」

前者と後者なら、後者の方が上司の反応はよくなるはずです。 数値を交えて説明をすることで的確に言いたい事が伝わりやすくなるためです。

 

仕事に関するコミュニケーションは数値にコミュニケーションであると言っても良いぐらい数値が絶対的に重要な要素ですから、数値を使ったコミュニケーションができない社員は評価されにくく、数値を使える社員は自ずと評価が高まっていきます。

いい意味での失敗が増える

数値化をすると、失敗が増えたと実感するようになるそうです。

理由は2つあるようです。

  • 失敗が可視化される
  • 仮説を検証する

この2つの理由によって、失敗が増えたと実感するようになります。

 

例えば、毎日最低5本アポイント電話をすると決めたとします。

そう決めると、5本の電話をかけなければ明確に失敗です。気分が乗らないから今日は3本で…とか自分なりに言い訳を用意したとしても3本という数値しか残りませんし、それはどんな理由があれ失敗です。

失敗が失敗として明確に可視化されます。

 

また、アポイント電話を5本かけたとしても1本のアポイントが取れるかどうかの日々が続いているとします。

そこで、さらに伸ばすにはどうすれば良いのだろうか…と考えて、あれこれ仮説を立ててそれを実践するとします。すると、現状よりも良くなることもあれば悪くなることもあります。

悪くなればその仮説は失敗です。 しかし、その失敗は悪い失敗ではなくて、「そのやり方ではダメだった」ということが分かったという意味での”失敗”ですから、とても価値があります。

そして、その失敗から学び、また新たな仮説を試してみる。 その繰り返しで成長していきます。

 

失敗が明らかになり、それが改善の1手を考えるきっかけになり、その改善の一手の良しあしも判断でき、その判断を基に次の改善を…と良いサイクルを生み出せるのは数値化を実践しているからです。

数値化することで自身が成長しやすくなるということです。

行動量が増える

結果を得るためには行動を起こすしかありません。 その行動回数を数値として記録するようになりますと、ごまかしがきかなくなります。

やったつもりでも10回は10回ですし100回は100回です。

数値は正直かつ残酷に現実を教えてくれますので、行動をしてない人には行動が足りていないという数値がキッチリと出てきます。

適切な方向性がわかる

望む成果に繋がる数値の構成がわかると、あとはその構成にある数値を増やしたり、減らしたりすることが課題になってきますので、方向性にブレがなくなります。

例えば、”売上=単価×売上数”ですので、売上を伸ばすなら単価を伸ばすか、売上数を伸ばすのかです。

売上数を伸ばすのなら、では、売上数を構成している数値を明らかにし、その数値を伸ばしていけばいいとなります。

数値化することでやるべき事にブレやズレがなくなってきます。

仕事ができる人になるための5ステップ

数値化することが成長につながる事、つまりはできる社員へと成長させてくれることが分かったところで、では、数値化を進めるにはどうすれば良いのかについて紹介させていただきます。

行動量を増やす

その行動量を増やすために、行動量を数値化するのが第一段階です。

結果は行動の後に生まれます。 いい結果を出すための基本は”行動量”ですので、行動量を増やすことこそが何においても重要。

だからまずは行動をカウントして記録することが数値化の第一歩目になります。

確率の罠に気をつける

行動に対する成果を明らかにしていくと、何ができていて、何が足りないのかが見えてきます。 そうすると投資対効果を求めるために”確率”という数値を算出するようになりますが、ここで注意点が必要になります。

確率だけでは実体が見えてこないからです。

例えば・・・

  • 成約率80% = アポイント10件 × 成約数8件
  • 成約率60% = アポイント100件 × 成約数60件

この2つを成約率だけで優劣をつけると、優秀なのは成約率80%のほうです。

しかし、中身を見ると成約率60%のほうは100件のアポイントを取り成約数は60件と、圧倒的な数字を積んでいます。

評価をされるべきは行動量も成果数も多い後者のはずですが、率を評価軸にすると、行動していない前者を評価するような空気になってしまいますので、そこには注意が必要になってきます。

変数を見つける

数字には定数と変数があります。 数値化ではそれを見極めることがとにかく大切になります。

特に変数を見極めることが大切です。

なぜなら、変えることができるのは変数だけだからです。

 

その見極めを意識せずに数値化と行動だけを実践していると、定数なのにそこを変えようと努力を重ねてしまったり、変数なのにどうせ変えられないと諦めることにもなりかねず、どちらも間違った方向に進んでいることになります。

求めるゴールに対して、どこが変数なのかを意識することが第三段階です。

真の変数に絞る

変数を変えることを意識していれば自ずと成果にも影響が出てくるものですが、日々、実践を重ねていく中で、あれもこれも重要な変数に思えてきて、どれもこれもやらなければ…と雁字搦めになることがあります。

そこである程度の変数が集まったらどの変数が重要なのかを絞り込んだり、この変数が大切だ!という1つを見極めて”真の変数”を見つけることが次のステップとなります。

 

例えば、ピアノ奏者が毎日のレッスンで基礎練習として運指のレッスンを欠かしませんが、この運指の練習こそが演奏技術の土台であり基本だから欠かしません。

つまり、運指が真の変数なのです。

 

これを見極めることが大切で、”数値化の核”と言ってもいいと思いますので、具体的な説明や方法は書籍「数値化の鬼」にゆずりたいと思います。

長い期間から逆算する

数値化する上で2つの時間軸を意識することが大切な場面も増えてきます。 その時間軸は「短期間」と「長期間」の2つです。

核となる変数を見つける際にも、2つの時間軸があるのだということを理解しているのかどうかで何が核なのかが変わってきます。

 

例えば、オリンピック選手が次の大会でいい成績を出したいからといってステロイドに手を出したとします。

それで次の五輪でいい成績を残したとしても、ステロイドによって寿命を削ってしまうことになれば、人として早く寿命を迎えることになります。

果たして、それで本当に良いのか…みたいなものです。

短命でも良い!となると、ステロイドを何回、どの程度摂取したのかが真の変数になってしまいますが、人としての寿命をしっかりと全うしたいと思うのなら、ステロイドの接種回数が真の変数になることはありえません。

これが短期的と長期的の視点の違いです。

 

ビジネスなら3年後や5年後を見据えて、今何をどの程度やるのかを考えていく。

そういう視点で真の変数を見つけて、そこに圧倒的な量の行動を課すことで3年後、5年後に大きく差をつける。これが数値化の本当の狙いであり、違いを生む要因でもあります。

まとめ

できる社員になるには、「数値化」すること。 現場のあらゆるものを”かぞえる”ことを徹底することが第一歩であり、基本です。

なぜなら、できない社員は数字で考えて、数字でコミュニケーションを取れないからこそ、成果がついてこないという特徴があるためです。

数値化が、できない社員をできる社員に変えてくれます。

 

また、数値化において大切なのは”行動量”。 量が全ての基準となります。

そして、現場の数字で自身の行動が影響を与えることができる数字は何かを見つけてみる。その中から、核となる”真の変数”を見極めて、その”真の変数”を増やすことを意識する。

それが成果を伸ばすことにつながり、気づけば周囲から一目も二目も置かれるような「できる社員」になっていて、肩書はもちろん、収入も評判も今とは段違いにあがっているはずです。

 

そんな数値化についてさらに詳しいことを学んで周囲から頭1つ一日でも早く抜け出すためには「数値化の鬼」を是非手に取ってお読みになってみてください。

2022年上半期のビジネス書でナンバー1とも呼び声の高いその内容は、あなたの一生の財産にもなるはずですよ。