時々、「そうか…」と妙に納得することがある。
それが、フードデリバリーの配達員は各社を兼務していることをしらないお客さんが多いってこと。
配達員は登録制なので、ウーバーイーツに登録し、出前館に登録し、ウォルトにも登録し・・・ってことぐらいはやっているのが当然。
でも、それを知らないお客さんが「ウーバーイーツの配達員が嫌いだから出前館で頼んでます」とか言っているのをツイッターで見かける。
最近だと「マクドナルドの社員が配達してくれるからマックデリバリーを使っている」という人もいる。
残念ながら、その配達員はウーバーイーツにも出前館にも登録している可能性が高いし、なんならマックデリバリーもフードデリバリーの配達員に委託しつつあるので、「マクドナルドでーす」と言いながら普段ウーバーイーツをやっている配達員が配達に来ることもある。
配達員の質が良いことを売り文句にしていた出前館は、今やほかのフードデリバリーを首になったような配達員が最後に行く場所になっている。
出前館で頼んだピザを縦向けで運んできた!みたいな投稿をツイッターで稀に見かけるが、そういう配達員が他を首になって出前館に流れているのだから起こるべくして起こっている。
でも、それを利用者は知らないし、知らなくても当然だとも思うし、その誤解を改めようとも思わない。知らぬが仏という事もあるしね。
そんな中で思うのが、「嫌いだからウーバーイーツで頼みたくない!」たいな理由はごもっともだし、感情は理解できるけど、それをかなえるのは実はとても難しいってこと。
なんで嫌いな相手にお金を払わなくちゃいけないんだ!嫌いな人が自宅前まで来るなんて絶対に嫌だ!当然だと思う。
でも、現実はそんな思いが届くことはないし、その大嫌いな配達員が自宅前まで運んできて、お金を払っている。
配達員目線で見ても、これは災難だな・・・と思う。
ウーバーイーツが嫌いだから他社で頼んでいるのに、他社経由で運んでくる配達員もウーバーイーツもやっている配達員、つまりは忌み嫌う行動を普段取っていると思っている相手が来るのだから。
だからこそ改めて思うのは、町中にいる配達員が嫌いなら出前的なサービスを頼まないほうが良いってこと。
配達する人員が不足している現実があるので、どこも配達員確保に苦労している。そんな中で配達員を囲い込んで・・・ってやろうとするよりも、配達員という労働力をシェアするほうが良いという結論になりつつある。
マックデリバリーなんて最たる例で、時給で募集をかけても確保できないので、スポット対応が可能な配達員の力を借りざるをえなくなっている。
店単位で配達員を確保するという時代は終わった。
そう認識したほうが良いと思う。
もちろんこの認識にアップデートしなくても、知らぬが仏で「店単位で配達員を確保している」「ちゃんと教育を受けた配達員が来る」という思い込みを持ち続けてもいいとは思う。
でもいざ配達に来た配達員を見て、あの忌み嫌っている小汚い配達員が来た!とショックを受けるかもしれないなら、もう頼まずに、自分で買いに行くという選択肢を取るほうが無難だと思う。