某フードデリバリー配達員の備忘録

中年男性フーデリドライバーの独り言兼メモ

「ウーバーイーツは終わった」と言われてもまだ終わらないと言える2つの理由

「ウーバーイーツ、ビジネスとして終わった」

この一言を聞くのには個人的には慣れていますが、どうしても定期的に界隈で流れます。

たいていは稼ぎが減ったと実感すると同時に、そういう結論に達する配達員が流すんですが、現実的にはどうかと言えば、終わってませんし、終わる理由が今のところありません。

なぜならってことをちょっとだけ書きます。

ウーバーイーツがまだ終わらない理由

今までが良すぎた

終わったと言われる要因として、「稼げなくなった」というものがあります。

確かにその通りで、以前よりはるかに稼げなくなりました。
僕が始めたころは1日2万円ぐらいは余裕って人がたくさんいましたが、今は1日稼働して1万前後もやっとというケースは珍しくありません。

数字にすると50%減ですから、大幅に右肩下がりで収入が減っていっている感覚になるのも無理はありませんし、底なしで下がり続けていくと感じて「終わった」と言う人が出てきても不思議ではありません。

でも、実際には仕事そのものは全然あります。

市場シェア一位、黒字化できている

日本のフードデリバリー市場でウーバーイーツは出前館とシェア1位争いをしています。

採算という意味では他社は赤字続きが多い中、ウーバーイーツは黒字化したりしなかったりのライン上にいますので、採算が取れるレベルにあります。

同じ一位争いをしている出前館は大赤字を垂れ流していることを思うと、ウーバーイーツの運営はかなり優秀ですし、生き残るチャンスは圧倒的にあります。

運営としてここで撤退する理由が見当たりません。

てなわけで・・・

「ウーバーイーツが終わったのでは?」という意見には、記事を書いている時点で、そして、末端の配達員の目線として、「今は考えられないかな・・・」となります。

むしろウーバーイーツよりも出前館やmenuなどの国産フーデリ会社が軒並み大赤字なので、こちらのほうが終わる予感がビンビンです。

ウォルト、ウーバーイーツの外資系フーデリ会社は赤字ではないですからね。

 

ただ、長期的にはわかりません。

個人的には配達員そのものは不要になるのは確実だとも思っています。

ロボット配送を導入して、安定して低コストな配送を実現しようとするはずですので、それが前進するほどどんどん配達員不要論は大きくなるはずです。

そこを見据えて終わったのか?と問われると終わったのかもしれないけど、それを終わりといえば、他の産業も半分ぐらいは終わる事になっていると思うので、それは抜きにして考えると、まだしばらくは終わらないビジネスだと思っています。

よければ参考に。