稼げる配達員と稼げない配達員。
常にこの2種類がいます。そして、誰しもが稼げる配達員になりたいと思っているわけですが、それでもそこには違いが出てくるものです。
そこで何が違うのか、どうすれば良いのかを考えて、試して、を繰り返すことで成長していくのですが、現実としては、配達員の工夫でどうこうできる部分ってそう多くないような気がするというのが、11,000件以上配達をしてきて思う事です。
なぜそう思うのか。
その理由として稼ぎを左右する要因を6つ、影響度の大きな順番で紹介していきます。
配達員の稼ぎの差を生む6つの要因
地域差
稼働する地域によって稼げる・稼げないは大きく変わります。
はっきり言えば、東京かそれ以外かです。
その差は肌感覚ではありますが、東京:その他の地域で1.5倍はあると感じています。
(実際に「稼げてますよ」という人は決まって東京稼働です。東京以外で東京レベルで稼ぐのは不可能です)
どこで稼働するのかで稼ぎの上限が決まります。
時期の違い
フードデリバリーという仕事は、基本的に「出かけられない・出るのが億劫」というニーズを解消するために存在しています。
例えば、寒い、暑い、怠い、忙しい…などの理由によって買い物に行きたくない、もしくは行けない人が依頼をしてくださっています。
その出るのが億劫や出かけられないという事情が増えるのが、真冬や真夏です。逆に言えば、春や秋は出かけて食事をしたいので、僕たちの仕事は暇になります。
当然ですが、忙しい時期は暇な時期よりも稼げます。
乗り物の違い
自転車でも徒歩でも仕事ができるのがウーバーイーツの配達員の魅力と言って良いのかもしれませんが、実際は自転車や徒歩では稼ぎにくくなりつつあります。
稼ぐには最低でも原付稼働、理想はそれよりも上の乗り物です。
明確にそういった発言が公式からあったわけではありませんが、効率配達を実現するという方針にシフトしてから自転車で稼ぐのは圧倒的に難しくなっているようです。ろくに依頼が来ないそうです。
乗り物で稼ぎが大きく左右されます。
配達員の数
稼働している配達員の数も稼ぎに直結します。
コロナ禍のピーク時は、見渡す限り配達員!みたいなとこがありました。その時はどれだけオーダーが増えていても、大量の配達員の数での割り算になりますから、思ったほど稼げませんでした。
例えば、悪天時には稼働する配達員が減りますので、稼ぎやすくなります。
しかし好天時は稼働する配達員が増えますので、あまり稼げません。
配達員の数というのも、稼ぎを大きく左右する要因です。
狂人度合い
一応、一日に稼働できる時間(配達に使える時間)の上限は決まっていますが、その気になれば15時間ぐらいぶっ通しでできるのが、この仕事です。
そして稼いでいる人は決まって大量に時間を投下しています。
中には1週間100時間以上配達している配達員もいます。
労基法的には過労死ラインを超えているのでアウトなのですが、労基法に該当する仕事ではありませんから、そういった縛りも関係ありません。
こういった働き方ができる狂人めいた人なら稼げます。
経験の差
一番最後が経験の差です。
この仕事ははっきりいって経験の差が如実に表れる仕事ではありません。
初心者でも、東京稼働、1日15時間休みなく、原付以上の乗り物で稼働すれば初月からベテラン勢並みに稼げます。
そう言い切れるのは、配達員個人の判断の余地が限りなく狭いためです。仕事の依頼が来る、荷物を店で受け取る、お客様に届ける。この作業の中に配達員の工夫が入る余地がほぼありません。
土地勘があればやや早く到着できるなんてこともありますが、あってもその程度です。今はナビアプリを使えばたいていは最適なルートを案内してくれますし、たいていはナビアプリを信じていれば最短で到着します。
経験が生かせる部分がほとんどありません。
ただ、AIが過去にそのお客様に配達した履歴がある配達員を優先するといううわさがありますので、多く配達している配達員ほど履歴があるので、優先されやすいという傾向がある”かも”しれません。
あくまで”かも”というレベルで断言できるほどの恩恵はないと僕は感じています。
まとめ
というわけで、配達員としての稼ぎの違いを生む6つを紹介させていただきました。
現実としては、場所、乗り物、稼働時間でほぼすべてが決まると言っても良い世界です。
中でも、稼いでいる配達員ほど、東京、原付以上、長時間稼働の3つの条件をクリアしていますし、最低でも2つはクリアしています。
1つもクリアしていない配達員で稼いでいる人は皆無です。
分かりやすい世界です。