某フードデリバリー配達員の備忘録

中年男性フーデリドライバーの独り言兼メモ

Uber Eats(ウーバーイーツ)配達員のママチャリ稼働に現役配達員が思う事

ママチャリで配達する

そんな事が可能なのがUber Eats の配達員です。

 

僕自身、はじめの半年ほどはママチャリで稼働していましたので、ママチャリ稼働の良さも辛さも身を持って理解しています。

その体験から言える事は”ママチャリ稼働は手元にママチャリしかない時にだけオススメ”です。

つまり、ママチャリ稼働はあまりオススメではありません。

 

なぜそう思うのかってことを書かせてもらいます。

Uber Eats(ウーバーイーツ)をママチャリで稼働するメリット

ママチャリの最大にして唯一と言ってもいいかもしれないメリットは”経済性”です。

初期投資を抑える事ができ、ランニングコストも少なくて済むという点です。

初期投資をグンと抑えられる

ママチャリと一口に言っても、良いモノを新品で買った場合と中古で購入した場合で相当な開きがありますが、中古で購入するなら10,000円出せばお釣りが来ます。

そして、ママチャリがあればUber Eats の配達員として稼働して、稼ぐことができます。

もし朝ママチャリを購入し、1日しっかりと稼働すれば確実に元が取れてお釣りが出ます。

こんなに安い初期投資で始められるビジネスは他に例を見ないはずです。

自転車”だけ”あればいいわけではないので要注意

自転車さえあればOKというニュアンスを前面に出していますが、厳密にはもう少し用意すべきものがあります。

  • ヘルメット
  • スマホホルダー
  • 自転車保険

この3つは必須です。

それでも総額で見ればかなり安く抑えることができますので、やはり初期投資としてかなり抑えられるのは間違いありません。

買い替えの費用も安い

10,000円も出せば中古でママチャリを買えます。

これは買い替え費用も安く済むことを意味しています。

配達にママチャリを使うと予想以上にはやくガタが来ます。
乗りっぱなしですからダメージが直ぐに故障となって現れてしまうためだと思います。

しかし、そんな時でも10,000円もあれば中古ママチャリを買い替えることができますから、ダメになったら乗り換えればいいという気軽な感覚で乗り回すことができて、とてもお得です。

Uber Eats(ウーバーイーツ)をママチャリで稼働するデメリット

ママチャリで稼働するメリットはその経済性にありますが、当然デメリットもあります。

そのデメリットはとても疲れる乗り物だということです。
配達業務のような長時間利用する乗り物には不向きだと言わざるを得ません。

とにかく疲れる

もう、とにかく疲れます。
この一言に尽きます。

ママチャリそのものが長距離移動を前提に作られてませんからね。

重心は低く、ペダルを漕ぐ負担がすべて太ももに来ます。

配達ルートによっては高低差がかなりあることもありますから、登りが連発すると一気に体力を奪われます。

とにかく長く運転するのは不向きです。

フル稼働した次の日は1日疲労が抜けないってことが良くありました。

だから件数を積み上げるのが大変

長く運転すると非常に疲れるということは、稼ぐ上では大きなデメリットになります。

件数を積み上げようと思っても疲れが溜まって体力的にきつくなりますし、疲労が溜まると連日稼働も厳しくなってきます。

件数を積み上げることができませんから、稼げません。

そういう点でママチャリ稼働はあまりオススメではありません。

買い替えも重なればかなりの出費

ママチャリの良さは、壊れてもすぐに安く買い替えられることにあります。

ただ、ママチャリは長時間利用、長距離移動を想定して作られてませんから、すぐに壊れます。でも安いから買い替えれば済む話です。で、買い替えて…を繰り返すと、結構出費が馬鹿になりません。

それだけ買い替えるなら、頑丈な自転車、長距離移動が想定されたロードバイクなどを利用するほうが長い目で見れば経済的という事になってきます。

経済的な乗り物のようで、長い目で見ればそれほど経済的ではないのがママチャリです。

ママチャリ稼働する人にむけての経験者からのアドバイス

それでもママチャリで稼働したい!という人も居ると思いますし、今はママチャリで稼働するしかないという事情を抱えている方も居るかと思います。

それを踏まえたうえで、次のようなことを視野にいれて稼働したほうが楽に稼げるようになりますから、出費はかさんだとしても実入りは良くなりますので、結果的に良い結果になりやすいと思います。

稼働しながら買い替えを視野に入れるほうが良い

ママチャリは長距離移動やヘビーな使い方を想定して作られていませんので、フードデリバリーで使い始めると意外と早くにダメになります。

新車のママチャリを買って2カ月でダメにした事もあります。
(スポークがポンポン外れ出したんです…)

そういう壊れやすい乗り物なのだという前提で、買い替えと同時に次に乗り換える時用の予算を確保するように意識することをオススメします。

電動アシスト自転車もオススメ

ママチャリ稼働が自分には合う!これからも長く使いたいって事でしたら、せめて電動アシスト自転車を購入することをオススメします。

僕自身、自転車稼働時代の大半は電動アシスト付き自転車での稼働でしたが、もうママチャリとはまったくの別の乗り物です。

スイスイラクチンで乗れますし、坂道でもひーこらひーこら言わなくてもスイスイ登れます。だから疲労の蓄積度合いもかなり抑えられます。

連日の長時間稼働も可能となります。

購入が厳しいならレンタルでもOK

電動アシスト自転車は決して安い車体ではありません。どれだけ安くても数万円はする代物ですから、そう簡単に手を出せないとしても理解はできます。

そこでオススメしたいのが、電動アシスト付き自転車のレンタルサービスです。

地域によって使えるサービスや月額料金などはまちまちではありますが、僕が使っていたドコモのシェアバイクなら月に4,000円ほどで利用可能です。

これを使うというのも1つの方法です。

そんなわけで

Uber Eats の配達員としての稼働をママチャリで考えている方に向けて、僕の経験を踏まえたあれこれを書かせていただきました。

 

基本的にはあまりオススメはしません。

もちろん止めもしませんが、ちゃんと稼ぐことを思うとママチャリは一番ヘビーな選択だと言えるとも思っています。

ただ、初期投資は非常に安く抑えることができますので、配達員を試してみたいけど、今からドンとお金をかけて装備を揃えたり乗り物を揃えるのはな…と思う時にはママチャリはオススメです。

 

僕自身、最初はこの仕事はお試し感覚でしたのでママチャリで稼働しました。

その後、お金を貯めてクロスバイク→電動バイク→原付へと乗り物を変えていってますが、初めの段階では原付で稼働する気はさらさらありませんでした。

だからこそ、ママチャリでの稼働を否定はしませんし、そういう始め方もアリだと思っています。

 

よければ参考にしてみてください。