某フードデリバリー配達員の備忘録

中年男性フーデリドライバーの独り言兼メモ

生活保護を抜け出すための第一歩としてのUber Eats(ウーバーイーツ)配達員

生活保護を抜けたい

そう思いながら生活保護を受給している方もいます。

 

1日も早く生活保護をやめたいと思っているのに、ケースワーカーさんがなかなか認めてくれない。
だから辞められない。

そんな状況にモヤモヤイライラすることも多いと思うのですが、Uber Eats 配達員を経て、生活保護を脱した方もいます。

心を病み、5年にわたり生活保護を受けていたのですが、Uber Eats での収入を糧にして、生活保護から脱して一人立ちされたのです。

 

そんなこともあって、こうも思います。

生活保護をやめるための足掛かりとして、Uber Eats 配達員ほど適するものは他にないのでは?と。

なぜそう思うのかを僕の3年以上、10,000件以上の配達員経験を踏まえて解説させていただきたいと思います。

生活保護をUber Eats(ウーバーイーツ)の配達員をきっかけに抜けた人がいる

僕がひそかに尊敬しているとある配達員は、生活保護からUber Eats の配達員業務を経て、一般的な生活へと戻られました。

 

Uber Eats に深く感謝をされていますが、まずこの人の努力がすごいと僕は思っています。
その努力はメディアにまで届き、ラジオ出演されたり、ネット記事になったり、まとめサイトでは、絶賛称賛が巻き起こっていました。

https://news.livedoor.com/article/detail/18794422/

https://togetter.com/li/1580061

https://www.kigyououyen-kawasaki.online/2020-10-9/

生活保護をやめたいと思われているのなら、Uber Eats の配達員にトライしてみるという選択肢を検討して見てほしいな・・・と思うのです

上記の彼の実績が裏付けているということもありますが、配達員経験者としても、Uber Eats の配達員は生活保護から抜け出す上でとても活用しやすいビジネスだと感じているためです。

生活保護の解除の現状について

生活保護制度は社会システムとして欠かせないものですし、それを利用することは全く悪い事でもありません。

ただ、そこに入るとなかなか抜けられないという現状があるようで、だからこそ、上記の西成フランスパンさんのように生活保護停止にまで到達できた方というのは注目を浴びやすいという背景があります。

0.7%ほど毎月減少に至っています

生活保護の被保護者調査(令和4年10月分概数) 厚生労働省

現状、生活保護者は毎月0.7%ほどが停止や解除に至っております。

この数値をどう見るのかは人によるかもしれませんが、僕は非常に少ないな…と感じています。99.3%は維持されているのですから、一度制度を開始すると抜け出せない制度という揶揄はあながち間違いでもないとも思います。

生活保護者数が解除に至る理由が経済的自立であるケースは少数

生活保護の被保護者調査 厚生労働省

その解除に至る方の内訳をみると、一番多い理由は死亡による停止なのです。

死亡に至ったから停止したという物理的な解除というのが最も多い理由で、それに次いで多いのが収入の安定で、その割合は19%前後で安定しています。

先ほどの生活保護の解除条件を満たして停止に至る方が0.7%ほどしかいないということを踏まえると…

  • 全生活保護者 × 0.007 × 0.16 = 経済的安定による解除者数

となる非常に少ない人数しかいません。

数値だけを見れば、難関大学に受かるような数値と見てもいいのかな?それぐらい限られたごくごく少数しかいませんが、そのうちの一人がウーバーイーツの配達員を経て、その状況を勝ち得ました。

生活保護を抜け出すのが難しい理由

生活保護を利用して社会的に最低限の生活を担保したとしても、そこから抜け出すのが難しいというのは違和感を感じる人も居るかもしれません。

僕もウーバーイーツの配達員を通して生活保護を抜け出せた人が居るとしり、それをこうやって記事にしようと思うまで現状を全く知らずにいました。

現実は99%の人が生活保護を抜けることができません。
その理由について調べてみると、次のような背景があるということがわかりました。

稼ぐと生活保護が減額される

当たり前のことを書いているように感じるかもしれませんが、稼ぐと生活保護費などが減額されます。

自立を促すための制度ですからそりゃそうだろって所かもしれませんが、生活保護に落ちるには落ちるなりの理由(病気等)がありますから、今日稼げたから明日も同様に…と思うようにいかない部分もあります。

しかし、稼ぐと減額というルールですから、それなら稼ぐのは先延ばしにしようと考え、そこから抜け出せなくなることがあるようです。

https://contents.jobcatalog.yahoo.co.jp/qa/list/14229679179/

就職率が高くない

生活保護を受給されている方の中で、そこから就職へとつながった方は非常に少ないということがデータでも分かっております。

コロナ禍で、生活保護受給者に自立を促す就労支援が難航している。読売新聞が全国109自治体を調査したところ、2020年度に支援を受けた受給者のうち就労した人の割合は41・1%で、19年度から5ポイント低下。21年4~7月では28・1%だった。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220118-OYT1T50296/

就労支援を行った方の中で就職にまで到達できた方が半数に達していないという現状があります。

就職して収入が安定すれば生活保護から一気に抜け出すことができるのですが、それも狭き門であるという現状があるようです。

生活保護を抜け出すためにUber Eats(ウーバーイーツ)をおすすめしたい理由

生活保護の状況から抜け出すのは決して簡単なことではないということが、様々な数字が物語っています。

だからこそ、ウーバーイーツ配達員を経て生活保護から脱した方がいるというのは快挙なのだとも思いますし、一日も早く抜け出したいと思っている方にはオススメしたいとも思います。

その大きな理由が、ウーバーイーツの配達員という仕事の「ハードルが低い」にあります。

 

何のハードルが低いのかというと、次の2点のハードルが低いのです。

  • 配達員として登録するための条件
  • 報酬を得るための条件

この2点が圧倒的に低いということにあります。

配達員として登録するための条件が低い

Uber Eats の配達員になるための条件が非常に低いというのが、Uber Eats の配達員の大きな特徴であり、メリットでもあります。

簡単のその特徴を説明させていただきます。

自転車に乗れるならOK

配達には自転車かバイクを使います。
そのいずれかに乗れればOKです。

特別な資格は不要ですし、学歴も不問、年齢は18歳以上ならOKで上限はありません。

人間関係は最小限でOK

人間関係はほぼ最小限でOKです。

連絡を密に取り合って、気をつかって・・・みたいな事は不要です。
極端に言えば、挨拶ができて、感謝を伝えることができるのなら、他のコミュニケーションは不要です。

報酬を得るための条件が低い

働いて報酬を得るために必要とされる作業が少なく、取り決めも少ないという点も、Uber Eats の配達員をオススメできる理由でもあります。

料理を受け取り渡すだけ

必要とする作業は、料理を受け取り、それを注文者様のもとへと運び、渡す。これだけです。
その積み重ねで稼いでいくのがUber Eats の配達員です。

月に50万、60万とめちゃくちゃ稼いでいる人も、やっていることは同じです。

シフトもノルマもない

サービス提供時間内であれば、いつどれだけ働いてもOKです。

例えば、今日は1件の配達だけで終わっておこうでもOKですし、調子がいいから今日はたくさん頑張ってみよう!でもOKです。

自分自身の調子最優先で仕事することができます。

つまり・・・

業務内容的に難しいことはない上に、コツコツと配達しているだけで1日1万円以上を稼ぐことができます。

しかもとことん自由ですから、ノルマもシフトもありません。

 

配達員になるのも難しくありません。

身分証明が取れれば配達員になることができます。
学歴とか試験があるわけではありません。

生活保護をやめたいと思われているのなら、その足掛かりとなる仕事として最適なのではないでしょうか?

 

もちろん独断ですべてを決めるのは難しいと思いますのでケースワーカーさんと相談して…ということになるとは思いますが、一つの事例としてウーバーイーツの配達員から生活保護を抜け出せた方がいるという事実は前向きに考える際での材料になるとも思います。

あまり先回りしたことを言うのもあれかもしれませんが、Uber Eats で収入を得てお金を貯めて生活拠点を変えたり、資格を取ってステップアップして・・・と人生を変えていくことも十分に可能です。

 

少しでも「やってみようかな」と思われるなら、はじめの一歩として、ぜひ活用してみてはどうかな・・・と思い書かせてもらいました。