事件の涙「“葬式ごっこ”元同級生 35年目の告白」の感想

視聴録

しんどかった・・・。

もう、胸がえぐられる。
ホンモノのドキュメントってこういうリアリティを伴ったものなんだんだと痛感しました。

テーマが”いじめ”ですから、身近と言えば身近な出来事ですしね。

 

そう思ったのが、NHKで放送された「事件の涙「“葬式ごっこ”元同級生 35年目の告白」」です。

葬式ごっこと称するいじめが起こり、そのいじめが理由で自殺した。
そんな事件が35年前に起きました。

そこから35年の時間を経た今、当時のクラスメートが思いを吐露してくれるというものです。

 

この彼もまた、出来心でいじめに加担してしまったことを今も悔いていて、自分を責め続けているということがとても良く伝わってきました。

いじめが起きている最中のこと、そしていじめ被害者が命を断った直後のこと、その後の人生・・・と全てを感じ取れる貴重な番組だと思います。

日本の全小中学校で流してほしいと思う内容でした。

そんな事件の涙「“葬式ごっこ”元同級生 35年目の告白」の感想を書かせていただきます。

事件の涙「“葬式ごっこ”元同級生 35年目の告白」について

概要

放送年月日2021年5月29日
プラットホームEテレ

内容

いじめを苦に13歳の少年が自ら命を絶った「葬式ごっこ事件」から35年。沈黙を破り、語り始めた元同級生。なぜいじめは行われたのか?初めて明らかになる衝撃の告白。

「“葬式ごっこ”元同級生 35年目の告白」 - ストーリーズ
いじめを苦に13歳の少年が自ら命を絶った「葬式ごっこ事件」から35年。沈黙を破り、語り始めた元同級生。なぜいじめは行われたのか?初めて明らかになる衝撃の告白。 同級生を死んだことにして、教室で花や線香を供え行われた「葬式ごっこ」。寄せ書きには教師と同級生の大半が別れの言葉を書き連ねた…。1人の少年を自殺に追い込んだ、...

事件の涙「“葬式ごっこ”元同級生 35年目の告白」を見て思ったこと

意図せず加担していた人の証言

この番組内で唯一顔出しですべてをさらけ出して証言をしてくれた男性。

この男性は、そうすることが当然だと思うという主旨の事を言っていた。
凄まじい勇気だと思うし、同時に、この男性はあの頃からずっと自分を責めているのだとも思った。

 

いじめで自殺した少年が、その直前に「友達だと思っていたのに」と彼に言ったことが心に今も引っかかっているとのこと。知らずに加担してしまったことをひどく後悔しているのがありありと伝わってくる。

だから、友達としてできる事として顔出しで証言してくれたのだと思うし、その友達だと思っていたのに・・・という一言が、自分は友達を裏切った人間なんだとレッテルを貼ってはがせなくなってしまって現在に至っている気がしないでもない。

 

過去に囚われるなというのは簡単だけど、友達が自分のせいで死んだのかもしれないのだとするなら、過去から離れられなくなるのは仕方がないと思う。友達想いの優しい人であればあるほど、その後悔と罪の意識は大きいと思う。

いじめは意図しない加害者側の心も殺してしまうのだと思う。

クラスメートの非協力的な姿勢

もう終わったことだからなどの理由で、この事件について証言してくれるクラスメートはたった二人だった。

ちょっと信じられない気持ちになった。

そういう出来事があり、その出来事は自分たちはそのつもりがない遊びだったのかもしれないが、それでも、もう過去のことと割り切ることができるのか・・・と。

 

もちろん、過去の囚われ続けることもまた違うのかもしれないが、故人のこと、そして、今もいじめが社会問題となることを思うと、証言することで少なからず影響を与えることができるのだから、自分たちの経験を社会に還元してほしいというなんとも言えない気持ちになった。

いじめた側は何も気にせずに平気で生きているというのは、本当なのかもしれない。

両親がもうご存命じゃないということ

番組内ではさらっと流してしまっていたことから、取り立てて触れる部分でもないのかもしれませんが、僕にはこのいじめ被害者の少年の両親がもうご存命ではないという事実に驚きました。

いつお亡くなりになられたのかはわかりませんし、35年経過していますから、あり得ないということはないのかもしれません。

 

それでも、少し早い旅立ちだったのではないか?という気もしますし、少しは心が癒えたのだろうかが凄く気がかりでした。

お子さんがなくなったことを受け容れることは出来なかったとは思いますが、心が少しでも穏やかに最後を迎えることができていたとしたらいいのですが・・・。

最後に

見終わって数日たっても、いまだに心に引っかかりを残すドキュメンタリーでした。

恐らくではありますが、どこの学校にも、どの学年にもいじめと呼ばれるものはあって、目の当たりにしていると思うんです。

 

僕もいじめの被害者になることもあれば、加害者になったこともあります。
被害に遭った当時の加害者の連中を今も心のどこかで嫌ってますし、加害側に回って傷つけた相手のことを申し訳なく思っています。

何も得るものがなく、陰と傷だけを抱えるほんとどうしようもないものがいじめだと思いますし、自分の心の弱い部分に響きまくるドキュメントでした。

 

誤解を恐れずに言うと、救いのないドキュメントでした。

でも、それこそがいじめというものです。
そこから誰も何も得られるものはなく、残った人の心に傷や影を残したりします。

それを思い知らせてくれる番組でした。

 

少しでも見てみようという気持ちになられたとしたら、ぜひご覧になられることをオススメします。

重たいですが、見る前と見た後では何かが変わります。

「“葬式ごっこ”元同級生 35年目の告白」 - ストーリーズ
いじめを苦に13歳の少年が自ら命を絶った「葬式ごっこ事件」から35年。沈黙を破り、語り始めた元同級生。なぜいじめは行われたのか?初めて明らかになる衝撃の告白。 同級生を死んだことにして、教室で花や線香を供え行われた「葬式ごっこ」。寄せ書きには教師と同級生の大半が別れの言葉を書き連ねた…。1人の少年を自殺に追い込んだ、...
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