人生上手くいかないな…頑張っているのにな…
そう思う瞬間は誰にしもあるかもしれない。そして、もっと頑張らなくちゃってなるかもしれない、ならないかもしれない。
そのどちらの経験も自分はしていて、なかなかうまくいかないな…と現在進行形で思っているわけだけど、不意に知ったある理論で「これだ…」と思うことがあった。
自分は不満を無くすことに注力していたけど、これじゃだめなんだ。
しかもそれはすでに80年以上前に提唱されていたんだ…と。
不満を消すというアプローチは人生を良くするアプローチではないぞ、と。
人生の浪費を減らして幸福感を上げるための理論
不満を消すための行動はあるが幸福になるための行動がない今の自分
結構頑張っているつもり。でも、良くなっている気配がないわが人生。
辞世の句っぽくちょけて書いてみたけど、おもりのようにずっと心の中にある。
どうにもならないな…と諦めの境地にも片足が入っているが、そこで諦めてなるものかというもう一人の自分が両足入れることを拒んでいる。
そんな状態です。
毎日毎日、死なないためのお金を得るために仕事をしているが、この仕事をしたいのか?となるとノー。
じゃあ何がしたい?と言われると「これ」と言えるものがない。だからダラダラと浪費してしまっているのが現状。
書いていて自分でも虚しくなるような現実があるわけだけど、そんな自分が最近知った理論が「あれ?」「おや?」と思うモノだった。
ハーズバーグの二要因理論という理論
その最近知った理論が「ハーズバーグの二要因理論(動機づけ・衛生理論)」
https://pdodds.w3.uvm.edu/files/papers/others/1968/herzberg1968.pdf
すっごく簡単に言うとこういう理論。
- 不満を消すことと、やる気を出すことは延長線にないよ
- 不満を消すと不満はゼロになるだけ
- やる気を出す要因は別だからね
それをまとめた論文が、1968年にフレデリック・ハーズバーグと言う方によって書かれています。
これを読んで「あ!」となったんです。
言いたい事、もうわかりますよね?
不満を消すことに人生を使ってないか?
自分が今、人生の中でのほぼ100%を占めているのは「不満を消す」こと。「不安を消すこと」と言うほうが適切かな。要はネガティブ要因を消すことです。
これはこれで大事で大仕事かもしれないが、解決してもマイナスが消えて0になるだけで、プラスになるわけじゃないのでは?
不満が消えたら、急激に人生のやる気がでるのか、幸福感が増すのか?というと、そうじゃないのでは?と直感的に思ったわけです。
不満軸と幸福軸は別物。
そう考えると「やりたい事がない」と思っている今の自分にも合点がいきます。
思えば、小さなころから、やりたい事を考えることよりも、不満を消すことをとことん教えられた。そうすれば幸福になると。
でも、多分これは間違っていたんだと思っています。
不満や不安を避けることをOSレベルで刷り込まれている自分
重い話になってしまいますが…。
母子家庭の環境だった我が家庭の中で母が何よりも重視していたのは、幸福の追求よりも不満の解決。むしろそれだけだったように思う。
お金で苦労しているので、お金で心配がない人生を送るのが成功という価値観をとことん植え付け、お金がない事への恐怖心を煽りに煽った幼少期でした。
加えて、躾と称して毎日殴られる蹴られるだったので、自分からすると、それを回避することに知恵を使うことが毎日のルーティンになっていました。
まさに不満や不安を消すことだけに注力して過ごしてきました。
この時に生きるとは不満や不安を避けることだと刷り込まれているのかもしれません。
そんな自分だからこそハーズバーグの理論は「え!?」と思ったわけです。
不満や不安を解消してもゼロになるだけで、プラスの部分は他の軸と捉えるべきだ。達成感や満足感を得られる要素が”やる気”に繋がるんだよ。
そう書いている事に「マジか…」となり、同時に確かにそうだ…ともなったんです。
今ある不安や不満が消えたとて「だから?」と思う自分も居るからです。
お金があるに越したことはないが、あったとして「だから?」と思う自分もいるわけです。
反面、読まれないブログを書いたり、質が良いとは言えないプログラムを弄って遊ぶのは、そこに達成感や満足感があるから。つまり、幸福感の種のようなものを感じているのだとも思います。
平均寿命の半分をとっくに超えてから、ようやくそういうものを感じれるようになったけど、それにしてもそれでは遅いな…と。
そこで思ったのが…
まだ方針転換が間に合う人は、このハーズバーグの二要因論を知っておいてほしいなってこと。
不満や不安の解消は過ごしやすい環境にはしてくれるが、幸福感(やる気)を感じるのは別軸。達成感や満足感が幸福感を運んでくるので、人生を豊かにするなら、それを自分なりに見つけることも同じぐらい大切。
これを知っているのか知らないままでいるのかで人生の質や方向性は変わると思うので、書いてみました。
お金がたくさんあると不満や不安はゼロに近くなるかもだけど、それは幸福感とは別物です。
ふと思い出したのが、都市伝説的に聞いた世界有数のある金持ち一族の自殺率が異様に高いとかいう話。
すべてが思い通りに近い環境に居るのに、そういう選択をするということ。それもマイナスがないことがイコール幸福ではないことを意味していると思います。
何かの参考になりましたら幸いです。